顔に限らず、人間の身体の臓器はすべて「膜」に覆われています。ファシアとは「膜」のことであり、臓器、骨、筋肉、脂肪、靭帯、血管、神経などの組織を覆う膜の総称です。「筋膜」もファシアの一つです。
最新の研究では、このファシアが疼痛や、運動障害の原因になっていると言われています。
そして顔においては、ファシアの癒着が可動域制限や血行不良等を引き起こし、顔の構造を崩す大きな原因となっていると言われています。
このファシアはその人自身の骨格や表情の癖により、様々な癒着形態となります。これを見極め、ひとりひとりの今の顔にとって、ファシアによる癒着を解消し、美しい顔づくりを行えるようにする理論を「骨格ファシア理論」と呼んでいます。
従来からある、化粧品やエステ、美容整形の考え方は、顔を平面的に捉え、線を消す・色を薄くする、などの対処になっています。即効性が求められた結果、根本的に解決が必要な筋肉や脂肪にはフォーカスされず、特殊な成分が効果的、などの表面的なアプローチに終始してしまっています。しかし、顔全体を捉えたときに、部分的なアプローチはむしろ逆効果になることが多くありました。
私たちの18年間の研究の中で、顔の運動機能の回復が重要であることに気づき、リハビリのように顔全体にアプローチする理論と技術を取り入れた結果、劇的な成果を得ることが出来ました。つまり、筋膜の癒着を剥がし(コリを取り)、筋肉を動かし、筋肉を柔らかくすることで、運動機能は回復され、結果として、血流やリンパの流れが改善に向かうのです。また、表情筋だけでなく、首や肩、背中やお尻のインナーマッスルなども顔の動きに影響しているため、顔以外へのアプローチも重要で、正しくアプローチすることで、顔の運動機能がより回復していきます。結果、顔は美しく変わることが出来ます。
「成形」とは、自分のちからで顔の形を変える技術と習慣のことをいいます。
「成形士」とは、「骨格ファシア理論」を身に着け、お客様の顔の見立てとお悩み解決の方針を指し示します。美容師やエステティシャンに限らず、ヨガインストラクター、整体、鍼灸師、そして海外の技術者にまで、広がっております。
従来の美容法のように、皮膚表面からアプローチする方法ではなく、顔の形・線を捉え、美術学的・解剖学的な視点で顔づくりを行うのが特徴です。
18年以上の実績に基づく成形理論に基づく技術は、ほうれい線やゴルゴライン、ほほだるみなどのお悩みを解決し、その人自身の美しさを表現します。
成形士を選ぶ理由
インストラクター
ヨガやピラティスなどのボディメイクトレーニングと同様、顔も自分自身のちからでつくることが出来ます。
美容師
お客様の骨格や雰囲気にあわせた髪型を提案する際に、顔づくりも提案することでトータルビューティーを実現。
メイクアップアーティスト
メイクでは限界があるエイジングの悩み。顔の運動機能回復により、美しい顔づくりをお客様にご提案。
1.成形理論・骨格ファシア理論を学びます(テキスト:約10時間)。
2.テキストにあわせた研修動画を配信しています。
3.50種類以上の手技を学びます。1種5分とし、250分(約4時間)を初期研修で学びます。
特別講師鳴海えなを中心として、経験ある講師陣が直接研修を行います。
一緒に学び成長するため、研修生同期のつながりが深くなるのも特徴です。
1期あたり最大50名の仲間が参加致します。
大阪市立大学
医学博士
北里大学
医学博士
技術開発顧問
理学療法士
ハリウッド
彫刻家
COREFIT
デザイナー
COREFIT
開発開発者
* 立ち会い=能楽の専門用語で「流派の異なる演者が同じ舞台に集い、芸を競い合って演じること」
技術は、磨かれていくものです。成形技術も同様です。成形アカデミーが後援する「Face Matrix Tournament」は、成形士をだけでなく、どのような技術者でも参加できるオープンエントリー型のイベントです。立ち会いと呼ぶ1対1の試合を通じて、自らの技術とあり方を磨きます。
次回は2024年3月4日(月)は「Face Matrix pre-World Tournament 2024」が東京で開催されます。2024年9月にパリで開催される本戦のプレ世界大会の位置付けです。大会専用ページはこちらから。
年齢を重ねると、シミや乾燥などの皮膚表面のお悩みに加え、ほうれい線やシワなど顔の形の悩みが中心になっていきます。「線」や「形」のお悩みに対して、対応している商品やサービスが少ないのが今の現状です。化粧品で線を消すのはなかなか難しいです。エステやマッサージにも限界があります。そして、顔を削ったりなにかを注射で入れたりする美容医療には、まだ不安を感じる方も多くいらっしゃいます。そもそも、なぜその「線」が出来てしまったのか?その原因にフォーカスした理論やサービスが少なく、消費者は、対症療法的な対応を迫られています。
しかし、顔の構造を知り、顔の「線」や「形」が出来た理由を解剖学的・科学的に理解すれば、顔は変えられます。顔は、体と同じです。毎日自分で筋トレしたり食事に気を遣ったりして体をつくるように、顔も自分でやるから変えられます。顔を変える毎日の活動を「顔づくり」と呼び、成形アカデミーでは顔づくりを効率的に行うための理論と技術を体系化しました。これを「成形理論」と呼ぶことと致しました。
この成形の考え方をひとりでも身につけていただき、顔作りを楽しんでいただきたい。いつからでも、顔は変えられるということを知っていただき、明るい未来を描いていただきたい。こうした想いで、成形を広げる活動を行っております。
「顔づくり」を教えます
お客様のお悩みを理解したうえで、その原因を探り、対策のプログラムを決定します。そして、顔づくりのための知識や手技を、お客様にあわせて、ご案内致します。
これまで私たちが蓄積してきた実績や研究により、理論や考え方はしっかり体系化されているため、それらをしっかり学んでいただきます。ただ、お顔を扱う以上、「これをやればいい」というものは存在せず、ひとりひとりのお客様と向き合いながら、考え、一緒に伴走していく必要があります。
主な接客項目
・AI測定機器を使った顔解析
・お悩みヒアリング&カウンセリング
・顔づくり基本プログラムの案内
・技術の指導、理論の説明
・オンラインレッスン(ZOOM)
・各種顔づくり動画の撮影と案内(Instagram)
・ご自宅での顔づくり個別サポート(LINE等)
最新の技術を身に着けます
顔づくりに答えはありません。顔の研究を重ね、少しずつ謎を解き明かし、そして解決のための技術や理論を身に着けていきます。
その内容は、解剖学を中心とした顔の構造的な理解だけでなく、美しいとはどういうことか?という美術学的な視点も求められます。その内容は日に日に進化していくため、常に自分をアップデートしていく心がまえが必要です。